連載 統括保健師の日々・38
—山形県鶴岡市の場合③—研修参加による気付きと,現場での実践
小林 まゆみ
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1山形県鶴岡市健康課 健康福祉部
pp.949
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201308
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2005(平成17)年の市町村合併後,統括する保健師の業務には多くの課題がありました。保健師の集中化に伴う業務の見直しや合併庁舎の人数配分など,今も継続課題が山積みです。その中でとても苦労した先輩保健師が退職し,2014(平成26)年に自分が統括保健師になりました。そこで,「統括保健師としてやりたいことは何か」と思いを巡らしていた時,タイミングよく日本看護協会の初回の「統括保健師人材育成プログラム」研修に参加することができました。
この研修は,前期・後期の集合研修と「自組織における実践」が特徴で,1年間通して研修を受けている感がありました。人口が同規模の自治体の保健師と一緒のグループ構成で,毎回課題を持っての参加なので気が抜けませんでしたが,たくさん喋り合い,聴き合いました。その分,さまざまな課題があることや,自分自身が持っていなかった視点に気付かされ,大いに刺激になったことは言うまでもありません。今でも,そのグループメンバーは,何か聞きたいときに気軽に聞ける存在です。これを機会に,他の自治体の保健師との交流がある研修には,新任期の保健師にも積極的に参加してもらうようにしています。全国レベルの研修会参加への予算確保も頑張っています。
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