連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・63
心揺さぶる“おたより”
中板 育美
1
1武蔵野大学
pp.785
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201018
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2014(平成26)年度からの3年間,統括保健師(または次期統括保健師)を対象とした研修プログラムの開発を日本看護協会で行いました。統括保健師の配置が徐々に進むことを見据え(願い),都道府県単位での研修開催を視野に入れたプログラムの開発でした。
統括保健師は,管理職と同様のストレス,いや立場的にまだ確立しているとは言い難く役割としてもパイオニア的な存在だとすれば,自治体組織においては管理職以上のストレスフルな環境下に身を置くことになることは予測がつきました。孤独にもなりますし,アイデンティティの葛藤にぶつかることにもなります。その自治体の保健師の支えがあることはもちろんですが,インフォーマルなネットワークが大切であり,それを都道府県内で培える環境が望ましいとの考えに基づき,ネットワークづくりを意識してプログラムを開発しました。
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