活動報告
三鷹市総合保健センターにおける発達支援のためのグループ活動
長坂 愛子
1
1三鷹市健康福祉部健康推進課保健サービス係
pp.776-783
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201017
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はじめに
すこやか親子21において「育てにくさに寄り添う支援」が重点課題として掲げられるように,発達支援は国を挙げての取り組むべき課題の1つである。
実際に,乳幼児健診や電話・面接などで,子どもの発達に関する相談は尽きることがない。反面,保健師から見ると子どもの発達の遅れや偏りが気になっても,保護者の気付きが得られず,支援につながらないことも多い。
三鷹市総合保健センター(以下,保健センター)では,発達を支援する保健事業として,小児発達専門医による発達健診や臨床心理士による個別の心理相談,発達を促すためのグループ活動(以下,グループ)を実施している。支援を要する子どもの増加や市民ニーズの変化に合わせて,1歳6か月児健康診査(以下,1.6健診)後のグループの実施方法を見直し,2015(平成27)年度から,アセスメント重視のグループと保護者支援重視のグループの2つを軸とした発達支援に転換したため,本稿にて報告する。
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