特集 子ども虐待防止支援ネットワーキング
三鷹市のソーシャル・ネットワーキング—母子を支える社会資源への気づき
森田 猛志
1
1三鷹市子ども家庭支援センター
pp.996-999
発行日 2002年12月25日
Published Date 2002/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903000
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
三鷹市の子ども家庭支援ネットワーク
三鷹市は都心から15キロ圏に位置し,都立井の頭公園,国立天文台,国際基督教大学,野川や玉川上水など,都市部にあって水と緑に囲まれた,人口約17万人の住宅都市です。古くからのコミュニティーが残る一方で流動人口も多く,都市化や核家族化の進行,生活スタイルの変化により市民の多くは地域・近隣との関係が希薄になっています。この地区でも他地域と同様,お母さん,お父さん方は,孤立感や子育て不安,育児への負担感を抱えながら子育てをしていると言えます。
そうしたなか,三鷹市では1996年に「三鷹市児童青少年総合施策」を策定。翌97年には,子どもと家庭に関する地域の身近な相談機能や,地域の子育て関係機関の連絡調整機能などを担う目的で「三鷹市子ども家庭支援センターすくすくひろば」を開設し,ここを拠点として子育て支援に当たってきました。支援センターでは,親子で自由に遊べる子育てひろば事業や緊急一時保育,ショートステイ事業などを行ないながら,さまざまな相談援助活動をしてきています。今年4月には,市の最重点プロジェクト「子ども・子育て支援プロジェクト」の一環として,0歳から18歳未満の子育て支援の拠点施設として2か所目となる「三鷹市子ども家庭支援センターのびのびひろば」をスタートさせ,相談援助機能を強化したところです。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.