連載 見たい統計 自在に分析! 保健医療福祉計画データウェアハウス・4
健康増進事業報告—がん検診
岡本 悦司
1
1福知山公立大学地域経営学部
pp.694-700
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200999
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2008(平成20)年度からメタボ健診(特定健康診査)が医療保険者に移管され,市町村保健事業におけるがん検診の比重が高まったことから,従来の老人保健事業報告は健康増進事業報告になり,がん検診については前年度受診者の追跡調査が追加されるなど,内容が格段に充実した。そのデータはe-Stat*1上で公開されており,かつ市町村別,5歳階級別という詳細なもので,がん検診に関する国際的にも貴重なデータとなっている(この点で,法的制約から都道府県別データしか公表されない特定健診データと大きく異なる)。
今回は,このがん検診のデータウェアハウス(以下,DWH)の活用について紹介する。がん検診DWHについては,本誌の昨年12月号(特集「これからのがん対策」)でも紹介したが,そのとき「保健医療福祉計画データウェアハウス」のwebページで示したDWHは,いちいちファイルをユーザーのPCにダウンロードしなければならず時間がかかるため,がん部位別に分割して提供していた。
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