研究
離島地域における高齢者サロンでの主たる活動内容の違いによる参加動機,主観的健康効果への影響
中垣内 真樹
1
,
野中 愛弥
2
,
引地 優人
3
,
浦谷 創
4
,
阿南 祐也
5
,
三本木 温
6
,
渡辺 充代
7
,
吉田 ことえ
7
1鹿屋体育大学スポーツ生命科学系
2株式会社麻生飯塚病院
3医療法人共生会長崎友愛病院
4NPO法人長崎ウェルネススポーツ研究センター
5活水女子大学健康生活学部
6山梨学院大学スポーツ科学部
7新上五島町福祉長寿課地域包括支援センター
pp.412-418
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200936
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■要旨
目的:本研究では,長崎県新上五島町で運動や集いの場となる高齢者サロンに参加している在宅高齢女性を対象に,サロンの主たる活動内容の違いが参加動機,主観的健康効果に影響を及ぼすのかを検討した。活動内容は,介護予防を意図した運動であるスクエアステップ,ストレッチや自重での筋力運動の転倒予防体操,レクリエーション・食事会を含むミニデイであった。
結果:スクエアステップと転倒予防体操では“身体機能”,ミニデイでは“交流”や“貢献”を動機としていた。主観的健康効果について,転倒予防体操では“身体機能”,ミニデイでは“自尊”に効果を得やすいことが示唆された。また,スクエアステップでは“精神的充実”を選択した者が多い傾向にあった。
結論:サロンの主たる活動内容の違いによって,参加動機や主観的健康効果にも違いがあることが示唆された。
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