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うま塩プロジェクト推進事業—大分県による飲食店のうま塩化の取り組み/—家庭でも外食でも「旨」みを持つ食材を「上手」く利用して減塩—大分県「うま塩プロジェクト推進事業」
酒井 愛弓
1
,
世古 なぎ
2
,
下田 祐子
2
,
本多 友子
2
,
久々宮 浩子
2
1大分県食品・生活衛生課食の安心・食育推進班
2大分県東部保健所
pp.881-883,928-931
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200808
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大分県の概要
大分県は,「アジアの玄関口」である九州の北東部に位置し,北側は周防灘に,東側は伊予灘,豊後水道に面しています(図1)。温暖な気候に恵まれ,海や山などの豊かな自然,その中で育まれた新鮮で安全な食材,関あじ,関さば,豊後牛などの高級食材をはじめ,カボスやしいたけなど,四季折々の食材があります。
面積は6340km2で,国土の約1/60に当たります。人口は約116万人であり,高齢化率は31.2%となっています。また,1人あたり医療費は約39.7万円と全国第4位となっています。
健康づくりにおいて減塩は特に重要であるが,健康無関心層に働きかけることは難しい。大分県では,日常生活で自然と健康な食事を摂取できる環境の整備が重要と考え,家庭での食事に加え外食・中食と,さまざまな場面から食習慣を改善できるよう働きかける「うま塩プロジェクト」を推進している。ここでは,これまでの取り組みについて紹介する。
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