調査報告
京都府新人保健師研修ガイドラインによる研修の評価—到達目標自己チェック表を用いた追跡的検討
千葉 圭子
1
,
東中 真美
2
,
小嶋 操
3
,
渡邊 温美
4
,
西邑 公子
5
,
西川 幸子
6
,
池田 裕子
7
,
斉田 晃子
8
,
星野 明子
9
,
桂 敏樹
10
1京都府健康福祉部
2京都府難病相談・支援センター
3京都府山城北保健所
4京都府南丹保健所
5京都府中丹西保健所
6京都府京田辺市
7京都府長岡京市
8京都府市町村保健師協議会
9京都府立医科大学大学院保健看護学研究科地域看護
10京都大学大学院医学研究科予防看護
pp.932-938
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200809
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緒言
保健師育成の研修は各自治体が個別に実施していたが,到達目標を設定し一定レベルの保健師を育成するためのガイドラインはなかった。2011(平成23)年に厚生労働省は新任期保健師の育成に関するガイドライン(以下,厚生労働省ガイドライン)を作成し,わが国の公衆衛生活動の現状や課題を踏まえて体系的な保健師育成の必要性を指摘した1,2)。これに呼応して,自治体では保健師研修ガイドラインを作成し,研修の企画や運営に活用し,保健師の育成に力を注いでいる。
京都府も2012(平成24)年度に「新人保健師研修ガイドライン」3)を作成し,研修体制を整備し,体系的な保健師育成システム4)を構築した。この間に,ガイドラインに基づいて,京都府研修企画プロジェクト会議(以下,プロジェクト会議)を設置した。また,本庁事務局は,府保健所並びに府内市町村の新任期保健師を対象に,OJT(On the Job Training)およびOff-JT(Off the Job Training)による研修を計画的に実施するために,3か所の府保健所を中核としたブロック体制(以下,中核保健所)や,保健所および市町村の各所属で実施するOJTと連動する階層的な研修体制を整備した。その上で,研修内容を吟味して運営している。
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