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「堺コッカラ体操」の取り組みと効果―体操の普及によるソーシャルキャピタルの醸成をめざして/脳血流量がアップし,認知症を予防する!―堺市による「堺コッカラ体操」の取り組み
今津 弘子
1
,
安齊 智子
1
,
田圃 健司
1
,
永吉 昌彦
1
,
多賀井 眞紀
1
,
花家 薫
1
,
竹田 由佳子
2
,
弘原海 剛
3
1堺市高齢施策推進課
2堺保健センター
3関西大学人間健康学部
pp.615-617,672-677
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200501
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堺市の概況
堺市(以下,本市)は,大阪府のほぼ中央に位置し,大阪市に次いで2番目に広い面積を有する政令指定都市である(図1)。古代には仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群が築造され,中世には海外交易の拠点として「自由・自治都市」を形成し,戦後は,臨海コンビナートと泉北ニュータウンの造成と,南大阪の中核的都市として,関西の文化・経済を牽引している。
2016(平成28)年3月末現在,人口は84万4899人,65歳以上の高齢者は22万5580人(26.7%)と高齢化が進んできている。
大阪府堺市は,関西大学と協力し,認知症予防体操として「堺コッカラ体操」を開発。“簡単だけどややこしい”運動で構成される体操は,参加者の脳血流量の向上といった生理学的効果をもたらした。地域のソーシャルキャピタルの醸成にも結びついているという,体操普及の取り組みについて紹介する。
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