連載 病院めぐり
市立堺病院
杉田 長敏
pp.1053
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904435
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大正12年7月に創立された堺市立公民病院に産婦人科の専任医師がおかれたのは昭和3年でした.昭和13年9月には宿院町へ移転し,新装の市立堺市民病院が開院しました.その後,戦争によりほとんど壊滅状態となりましたが徐々に新築,復興し,昭和26年には市立堺病院と改名し,南大阪の中核病院として機能し始めました.以来約40年の歳月の間,増築・増床により最前線の病院として持ちこたえてきましたが,建物の旧弊化に対し再び移転・新築を決断し,平成8年10月,南安井町に地下2階,地上8階,約500床の新装病院としてオープンしました.
新病院の産婦人科における施設の改良点は,外来を初診・産科予約診・婦人科予約診の3診制に増やしたこと,感染分娩室を設置したこと,CTG中央監視システム,オーダリングシステム,陣痛室・分娩室・回復室の拡充とレーザー装置,各種モニターの充実など多岐にわたります.スタッフは常勤医5名と研修医1名にて広い病院内を駆け回りながらの診療です.また,創立当初より市民のための夜間診療を提供していましたが,現在では救急告示病院としてその流れを維持しています.
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