連載 保健師のための行政学入門・10
なぜ保健師は事務仕事をしなければならないのか?
吉岡 京子
1
1東京医科大学医学部看護学科地域看護学
pp.874-879
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200295
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日常的に行われる申請書の収受
行政で働くと日常茶飯事なので気にも留めないが,窓口には毎日さまざまな用件で住民が来訪する。なかでも多いのが公共サービスの利用を希望し,その申請書類を持参する場合である。
最初に勤務した保健所では申請書の受付を事務職が担当していたこともあり,私は申請書の収受をしたことがほとんどなかった。ところが翌年保健センターに異動になると,窓口には予防接種の予診票の発行や妊婦健診の医療費助成,精神障害者の自立支援医療費助成など,毎日さまざまな用件でひっきりなしに住民が来所していた。昼休み当番のときは,事務職と保健師の2人で対応することになっていた。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.