連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・27
母子保健が果たすべき役割―手段のために「目的」が見失われませんように
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.795
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200254
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健やか親子21(第2次)の重点課題に「妊娠期からの虐待防止対策」が位置づけられた。指標の1つである「虐待をしている親の割合」を評価するために,7項目の虐待行為(「しつけのし過ぎがあった」「乳幼児だけを家に残して外出した」「感情的に叩いた」「長時間食事を与えなかった」「感情的な言葉で怒鳴った」「子どもの口をふさいだ」「子どもを激しく揺さぶった」)を,乳幼児健康診査(以下,健診)の必須項目に追加して調査する方法が,国の事務連絡で周知された(厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課:「健やか親子21(第2次)」の指標及び目標の決定並びに今後の調査方法について.2014年11月12日)。
この方法論に対する戸惑いや懸念がある。
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