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『今日から使える 特定健診・特定保健指導実践ガイド』―「一に運動,二に食事」今日から活かせる実践ガイド
勝又 浜子
1
1国立保健医療科学院
pp.357
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200155
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わが国の受療構造を見ると,40歳頃から生活習慣病が増加し,投薬が開始され,そして75歳頃から急性増悪して入院,医療費が増加していくという構造になっている。生活習慣病は今や健康長寿の最大の阻害要因である。その多くは不適切な食事,運動不足,喫煙などの積み重ねによって内臓脂肪肥満となり,脳卒中・虚血性心疾患・糖尿病などを発症する。しかし,生活習慣病は適度な運動,バランスのとれた食事,禁煙により予防可能なことは周知の事実である。
私は2006(平成18)年9月に厚生労働省健康局総務課保健指導室長に着任した。まさか自分が「標準的な健診・保健指導プログラム」(以下,プログラム)の作成に携わるとは思っていなかった。最も苦労したのは保健指導のポイント制の導入だ。異動当初も体重と腹囲は完璧に基準超えのレッドゾーン。その他の検査値に異常は認められないものの,見た目はメタボ。針のむしろの悪夢の日々。でも周辺にメタボ三兄弟(生活習慣病対策室長,保険局医療費適正化対策推進室長)がいたことが救いであった。
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