連載 健康課題としての放射線防護 保健師による実際的な活動モデルに向けて・6
山間部に住む高齢者への放射線に関するミニ講座の取り組み―効果的な実践のあり方と課題
小野 若菜子
1
,
折田 真紀子
2
,
麻原 きよみ
1
1聖路加国際大学看護学部
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
pp.914-918
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200016
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はじめに
原子力災害の影響を受ける地域に住む人々には,今日明日への不安,何十年か後の未来への不安が交錯している。こうした不安を抱える人々に,保健師はどのように関わり,どのような健康支援をしていくことができるのか?
私たちは,地域特性と人々の生活,変化する状況にリアルタイムで関わり,放射線防護文化*を形成するために,自治体保健師と研究者との共同で,計画・実施・評価を行う取り組みであるアクションリサーチ(協働実践研究)を行っている1)。
ここでは,福島県A市の2地区において,既存の高齢者保健事業の中で実施した,放射線に関するミニ講座の概要と課題を述べる。
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