けんさアラカルト
山間の集団検診の経験
久保田 哲司
1
,
山中 洋子
1
1河本病院検査室
pp.852
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203454
- 有料閲覧
- 文献概要
私たちの勤める河本病院は,岡山県の中北部,岡山市から2時間,旭川沿いに約70km北上した落合町という人口1万7千人余りの小さな町の3病院の一つで,病床数165床,外来患者数1日約140人という比較的小規模な病院です.我が検査室も総員8名で,血清,化学,病理,血液,細菌,一般検尿,生理,細胞診スクリーニングをおのおの一名ずつが担当し,毎日検体に追いまくられながらも,家族のような和気あいあいとした雰囲気で検査をしています.
当院には県北の個人病院には珍しく公衆衛生部が設けられ,集団検診が例年8月から9月をピークにほぼ年間を通じて行われています.一般の集団検診は胸部X線,検尿,血圧がセットで行われるため,検査室からも1名ないし2名が駆り出され,レントゲン車に乗って,1日中対象地区の町村や事業所および役場指定の施設を巡回します.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.