臨床
山間へき地における高齢者ロコモティブシンドロームの現状と対策
乗松 祐佐
1
1国際医療福祉大学
キーワード:
X線診断
,
へき地医療
,
分散分析
,
結果再現性
,
年齢因子
,
高齢者評価
,
変形性膝関節症
,
運動機能検査
,
起居動作
,
ロコモティブシンドローム
Keyword:
Analysis of Variance
,
Age Factors
,
Medically Underserved Area
,
Radiography
,
Geriatric Assessment
,
Reproducibility of Results
,
Osteoarthritis, Knee
pp.1539-1543
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017077517
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山間へき地に在住する65歳以上の高齢者147名(男性42名、女性105名)を対象に「ロコモ25」を用いて運動機能評価を行った。身体機能評価には「立ち上がりテスト」と「2ステップテスト」を用い、変形性膝関節症の評価は膝関節X線立位正面像でKL分類を用いた。その結果、年齢と「ロコモ25」との関連では男女間に相違はなくほぼ同様の散布図が得られ、点数の区分は3(16~23点)以上が全体の70.7%を占めていた。「立ち上がりテスト」「2ステップテスト」「膝関節X線KL分類」と「ロコモ25」とは有意に相関することが確認された。以上より、本検査は早期にロコモティブシンドロームを指摘する良い指標となると考えられた。
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