連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・8
子ども虐待防止学会参加をとおして―One Child, One Life 安心して生きる,育つ
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.141
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102348
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2013(平成25)年12月12~13日,日本子ども虐待防止学会の第19回学術集会(信州大会)が,国宝・松本城の城下町松本市で開催されました。理事会があるため,一足お先に松本入り。スーパーあずさの車窓から見える澄みきった青空とアルプスの山々にしばしみとれて心の休憩を楽しみました。駅に降りるとキリッとした冷たい空気に包まれ,一気に背筋が伸びます。開始ぎりぎりで参加した理事会では,「子どもの虐待死が減らない」という現実を前に,これまでの政策方針の過ちか,対応量の不十分さか,さまざまな議論が展開されますが,突きつけられる自らの無力さに,こたえの行き場が見つかりませんでした。
終了後,煮詰まった気分を一新するため,各々が宿泊地や夜の街へ。宿となった浅間温泉は昔から城下町松本の「奥座敷」と言われますが,JR松本駅から車で20分ほどで便もよいと知れば,立ち寄らずには帰れません。超強風のなか浸かる温泉は記憶に残るもので,これもまた心の洗濯でした。
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