連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・4
地区担当制と業務担当制の「糸」で織りなす布
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.823
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102252
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ある県看護協会の研修会で,担当する地域住民との協働成果を生き生きと背伸びすることなく自然に語る3年目A保健師(地区担当)と10年目B保健師(地域包括支援センター)に出会った。地区担当制にチャレンジして約3年の市だから,Aはその混乱の最中に入職し,地域を担当したと考えられる。高齢者(介護)施策を業務として担当する10年目の先輩保健師のサポートが実によい。
類を見ない少子超高齢社会を迎える今,保健医療施策は,“病院中心の医療”から“在宅中心のケア”へ移行しようとしている。「地域包括ケアシステム」の本質は,病める人も障害を有する人もそして健康な人も,地域の中で自分らしく生き,自分の願う死を尊重される仕組みであろう。今年4月に厚生労働省から出された「地域における保健師の保健活動に関する指針」(以下,指針)は,当然そのことを含めて今後の活動の方向性を次のように示している。
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