特集 家庭医のためのウイメンズ・ヘルス読本
【知っておきたいウイメンズ・ヘルスのtips】
セクシャル・マイノリティの健康問題
田頭 弘子
1
1医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山
pp.303
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100873
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セクシュアル・マイノリティって知っていますか? 性志向や性嗜好が非典型的であるということを意味します.狭義だとゲイ(男性同性愛者)やレズビアン(女性同性愛者)を指し,広義だと性同一性障害も含まれます.「自分には全然関係ない話」だと思っていますか? プライマリ・ケアを担うのであれば,実はすごく関係があるのです.
世界的な統計によると,どの文化圏であっても人口の約5%程度はセクシュアル・マイノリティだといわれています(ちなみに日本に住む外国人の割合が約2%くらいです).実は,皆さんが「見えていない」だけであって,私たちの日常の診療で援助できるところに,セクシュアル・マイノリティの人々は暮らしています.それも,毎日のなかで「生きにくさ」を感じながら生きている方が多いといわれています.
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