野菜を知って，好きになって，しっかり食べる！―山口県周南市における子どもの食と元気づくり事業の取り組み／周南市における子どもの食と元気づくり事業の取り組み―ヘルスプロモーションの理念にもとづいた地域ぐるみの健康づくりをめざして

周南市の概要

　周南市は，2003（平成15）年4月に2市2町の合併により誕生しました。山口県の東南部に位置し，北の中国山地を背に，南に瀬戸内海を望み，その海岸線に沿って大規模工業地帯が立地し，それに接して東西に比較的幅の狭い市街地が続いています（図1）。

　2011（平成23）年4月1日現在，人口は15万2393人，世帯数6万7700世帯，年少人口割合は，13.1％，老年人口割合は25.8％で，少子高齢化が進んでいます。市内には，31校の公立小学校（約8000人）と，17校の公立中学校（約4000人）があります。

　

山口県周南市では，市内すべての公立小中学校の児童生徒を対象に，「子どもの食と元気づくり事業」を行っている。子どもたちの野菜摂取が少ないという問題から，2007年度からは「野菜メニューコンクール」を開始。児童生徒に野菜自体をもっとよく知ってもらい，摂取量を増やす取り組みを進めている。子どもの健康づくりを地域ぐるみで進めていくために，学校や家庭，地域住民組織などそれぞれの専門性を活かした支援が行われている。