連載 見えてきた!効果的な特定保健指導・4
特定保健指導結果における市町村間の格差と解決策
今井 博久
1
,
中尾 裕之
1
1国立保健医療科学院疫学部
pp.344-348
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101580
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適切な研修会
前回は,都道府県における初年度の解析結果を使いながら効果的な特定保健指導の方法について説明した。正確かつ十分な食事および運動アセスメントが保健指導介入のよい成果に結びつくことなどを明らかにした。
特定健診・特定保健指導制度の開始前に,数多くの研修会が多額の費用と膨大な労力を使いながら開催された。残念ながら,研修会ではアセスメント重視の指導方法はほとんど強調されていなかったようである。振り返ってみると,当時の研修会では,ポピュレーションアプローチやコーピングなどカタカナ物ばかりが流行り,地に足が着いた,直接成果に結びつく保健指導方法の内容は少なかったと思われる。
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