特集 家族計画
家族計画と保健所活動
野村 澄江
1
1三良坂保健所
pp.31-33
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201810
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保健所(優生保護相談所)が家族計画に持つ役割は集団指導(グループ指導)を主とすべきであつて,個別指導は来所する一部の人を除いては実地指導員に任すのが当然である。只現在の段階では,集団指導のみに止つてはいられないのではないかと考えられる。
それは,実地指導員の資格を持つ助産婦,保健婦は,一応各地に相当数あるけれど,その活動は多くの隘路に阻れて充分でない医師特に産婦人科医でも親切な指導を行う人は稀で,受胎調節の方法を知る事を切望している人達の希望を満たすのに,満足すべき状態でないからである,それで特別な地区を除いては相談所が実地指導までタツチせざるを得ない状態になつている,そして正しい意味の家族計画を行う等の受胎調節の指導に努力しているわけである。
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