連載 ニュースウォーク・152
外国人看護師「受け入れる」制度改革を
白井 正夫
pp.1010-1011
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101483
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カルチャーセンターの文章講座講師を引き受け,あろうことか,教室で受講生を前に演歌を歌ったことがある。「つれて逃げてよ…」で歌いだす「矢切の渡し」(詞・石本美由起,曲・船村徹)である。
同じ文字による文でも,歌い手によって,連れ添って逃げる2人の運命は違ったものになる。ちあきなおみが歌えば明日がないような暗い道行も,細川たかしが歌えば所帯をもてるように聴こえる。この2つの行き先は歌い方で示せるが,文字だけで言い表すにはそれぞれさらに何文字か書き足さなければならない。文章というのは難しい。こう言いたかったのだが,二度と講師のお呼びはなかった。
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