特集 医療の壁・医療者の壁—外国人患者を迎えるとき
外国人と医療を結ぶ法・制度の現実
早川 寛
1
1港町診療所
pp.1018-1021
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904926
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外国人の患者の医療をめぐって,深刻な事態が,患者・医療従事者双方におきている.言葉や医療費,文化やものの考え方,生活環境や習慣,雇用主との関係など,いろいろなことが絡み合って目の前に突き出されてくる.その多くが,長くてもこの10年ほどの間に日本に働きに来たニューカマーとよばれる,なかでも在留資格の切れている人たちのケースだ.
私たちは,この人たちのおかれている医療状況・苦況をきちんと考えることは,日本の社会にとってたいへん重要なことだと考える.そこで,彼ら彼女らに対する医療制度の現状と,私たちの試みについて述べてみたい.
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