連載 公論・私論・9
外国人看護師を受け入れるということ―わが国の将来の医療の姿を見据えて
宮澤 美代子
1
1永生会法人本部
pp.906-907
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102202
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2008年(平成20)にインドネシア,2009(平成21)年にフィリピンとEPA(Economic Partnership Agreement:経済連携協定)が締結され,外国の看護師および介護福祉士候補者が医療,介護施設の現場へ来日し,就労しながら日本の国家資格取得をめざしています。
EPAは物や人,資本などの自由な移動を可能にする二国間協定で,日本の医療や福祉現場での人材不足に着目し,看護師や介護福祉士の受け入れが決定されました。しかし,この仕組みはあくまでも外交上の配慮であって,現在の人材不足とは一線を画しています。永生病院(以下,当院)では今年6名の看護師候補生が国家試験を受験しましたが,合格者はインドネシア第1期生1名でした。EPAの看護師受験者数398名中,合格者は16名,合格率4%と厳しい結果でした。
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