特集1 保健活動のためのコーチング入門 「どうせ言っても…」からの脱出法
なぜ,いま医療従事者にコーチングがウケているのか
鱸 伸子
1
1オフィスSerendipity
pp.574-577
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100738
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最近,書店のビジネス書のコーナーにコーチングに関する書籍が多く並ぶようになりました。コーチというとテニスやゴルフなど一流のスポーツ選手についている「コーチ」が思い浮かびます。1980年代にアメリカのビジネス界では経営者やマネージャーにつく「コーチ」が生まれました。そして1990年代に入るとアメリカのビジネス界に爆発的に「コーチング」が広まってきました。
コーチングとは「相手の自発的な行動を促すコミュニケーションの技術」です。多くの場合,目標を達成したり,困難を打開するための答えや能力は,その人自身が持っています。コーチングでは質問や提案,承認などのさまざまなスキルによって相手の考えや能力,知識などを引き出し,目標を達成するための最善の方策について考え,確実に行動が起こせるようにサポートをしていきます。
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