特集 災害!その時ナースは—看護と防災体制
病院災害と多くの問題点—宮城県沖地震を体験して
佐藤 之子
1
,
今泉 孝
1
1宮城健康保険病院看護部
pp.1363-1367
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921588
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はじめに
当院はベッド数200床の一般病院であり,標榜科目は内科,外科,産婦人科,小児科の4科であったが,昭和61年現在は整形外科が入り5科になっている.昭和21年に社会保険協会が経営を受託した当時は木造であったが,その後改築が行なわれ,鉄筋5階の病棟と外来2階,中央部門3階の建物になった.
仙台市内を流れる広瀬川を境にした南部地区にあり,地盤は元水田地帯の軟地とされている.1978年6月12日午後5時14分,突如襲ったマグニチュード7.4,震度5の強震により最も被害の大きかったのが,仙台でもこの地域にある造成地区であった.
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