特集 国際化時代の保健活動を考える
―在日外国人を取り巻く状況と課題②─感染症―在日外国人の結核・HIV対策の鍵を握るのは,ケア・サポートの充実
沢田 貴志
1
1港町診療所
pp.1000-1003
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100418
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
感染症対策においては,結核・HIVへの対応が重要である。ケア・サポート体制を整えなければ早期の発見・治療が望めず,感染の拡大へとつながることが予想される。
言葉が不自由で社会資源の活用に習熟していない外国籍住民は,さまざまな疾患に対しより高いリスクをもちやすい状態にある。なかでも,結核・HIVといった慢性感染症は生活環境や情報量の影響を受けやすく,母国側の有病率も高いことが多いため,外国人の保健医療を考えるときに重要な課題である。
本稿では,感染症対策の場で保健師が遭遇しやすい結核・HIVに焦点を当て,あるべき支援の方法について論じる。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.