Japanese
English
症例報告
在日外国人にみられたらい
Leprosy in a Foreigner Living in Japan
石井 則久
1
,
高橋 さなみ
1
,
中嶋 弘
1
,
音山 和宣
2
,
勝岡 憲生
2
,
杉田 泰之
3
Norihisa ISHII
1
,
Sanami TAKAHASHI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Kazunobu OTOYAMA
2
,
Kensei KATSUOKA
2
,
Yasuyuki SUGITA
3
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
2国立横浜病院皮膚科
3国立療養所多磨全生園皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
2Department of Dermatology, National Yokohama Hospital
3Department of Dermatology, National Leprosarium, Tama-Zensho-En
キーワード:
在日外国人
,
DDS
,
ハンセン病
,
らい
Keyword:
在日外国人
,
DDS
,
ハンセン病
,
らい
pp.891-894
発行日 1993年9月1日
Published Date 1993/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901005
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46歳,男,日系ブラジル人.40歳時よりらい(ハンセン病)として加療されていた.1991年11月より全身に地図状の暗紅褐色斑が出現した.皮膚組織液スメアにてらい菌陽性.病理組織学的に,空胞状変化を伴った組織球が血管周囲および神経・付属器周囲に結節状に肉芽腫形成を示していた.抗酸菌染色で桿菌が神経線維束や組織球中に存在,BL型のらいと診断した.過去の在日外国人のらい患者の年別推移をみると,らいの濃厚感染地区から来日した在日外国人においては,らい発症の可能性があり,外来診療でも十分注意する必要があることが判明した.
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