特集 保健師ライセンスの現在
若手保健師はどう考えている?―卒後数年の保健師が考えるライセンスのあり方
北本 明子
1
,
市川 かよ子
2,3
1三重大学大学院医学系研究科看護学専攻地域看護学講座
2前:埼玉県川口市保健センター
3現:東京都多摩立川保健所
pp.452-454
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100368
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保健師教育を取り巻く環境は,急激な変化を遂げている。そのなかで育てられた保健師は,資格についてどのように感じているのか? 卒後3~4年の保健師に,自分が受けた教育を振り返り現場の実情と照らし合わせて語っていただいた。
保健師への道のり
私が保健師資格を取得したのは,4年前のことである。私は大学入学当初から保健師志望でありながら,資格取得後3年間,看護師として働いた。それは,看護職として必要な知識や技術を身につけるためだった。その後,大学院への進学を決意した。刻々と変化する地域社会における最新のニーズを知り,それらに応えられる保健師を目指したいと考えたからである。
保健師への道のりには,大学卒業後すぐ就職するケースと,私のように遠回りするケースがある。多くの場合,前者を選択するだろう。その背景には,保健師教育の大学化と保健師採用時の年齢制限が大きく影響していると考えられる。そこで,本稿では,保健師に必要なスキルと業務現場の現状との矛盾を中心に考えを述べたいと思う。
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