特集 周産期からの児童虐待予防
市町村調査からみた周産期対策の現状
福永 一郎
1
1保健総合研究所
pp.798-802
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100195
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周産期における虐待予防については,虐待の発生を未然に防ぐことができ,あるいは非常に早期の対応が可能であることから,児童虐待防止のなかでも,きわめて有効であり,今後強く求められる方策である。
現行の母子保健制度では,保健行政サイドだけでのアプローチは限界を有する。そのなかで周産期は,現在の分娩のほとんどが施設分娩であり,通常,有職女性でも産後2か月程度は産後休暇で在宅しており,アクセスが容易なこと,産後うつ病などのリスクのはじまりが新生児期にあること,生活背景や観察が容易であることなどから有力なアプローチ時期である。
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