FOCUS 中山間地における配食ボランティアサービスの発展にみる自立支援のしくみづくり 住民・保健師・福祉職の協働のあり方
―配食ボランティアサービスを通じた高齢者の自立支援②―保健師の活動と配食サービス
二井川 明美
1
1広島県北広島町大朝保健センター
pp.386-389
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100089
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介護保険制度の改正に伴い,地域支援事業が創設された。そのなかの介護予防事業の基本的な考え方で,「高齢者の心身機能の改善および1人ひとりの生きがいや自己実現のための取り組みを総合的に支援することにより,生活の質の向上をめざす。さらに介護予防に向けて積極的に取り組むような地域社会の構築をめざし,地域ケア体制をつくること」が重要とされている。したがって,「地域づくり・まちづくり」の視点が,いままで以上に求められている。
旧大朝町(現北広島町)では,2000年度から,健康づくり事業の1つである「地域づくり事業」を実施するうえで,お互いに地域生活を気遣うことができ,安心して暮らせる町づくりをめざして,「関係づくり,人づくり」を中心に社会福祉協議会(以下,「社協」),教育委員会などと連携しながら保健事業を展開してきた。その結果,少しずつではあるが,高齢者の自立支援を支える輪が地域で広がっていると保健師活動のなかで実感している。そこで,いままでの保健事業の取り組みと「関係づくり,人づくり」の連携について,配食サービスに焦点をあてながら紹介する。
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