特集 コミュニティエンパワメント 地域住民が動き出す保健師の支援法
―実践事例③ 既存組織のネットワーク化によるコミュニティエンパワメント―「ええとこ発見図」作成過程を通じたコミュニティの再構築
髙木 由里
1
1岡山市保健所健康づくり課
pp.27-31
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100022
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はじめに
岡山市では,2003年1月に住民と協働で「健康市民おかやま21」を策定し,推進している。地方では,本当の意味での地域中心主義を確立していくためにさまざまな団体や,個人が独自の活動をしやすくする仕掛けをつくっていくことが大切である。健康づくりに関心のある団体や個人を見つけ,育て,地域の中心にもっていき,「この地域を変える(良くする)のは,私だ,私たちだ」という思いがたくさん出るようにしていくことが保健師の役割であり,それにより地域が変わっていくことが保健師活動の醍醐味である。本稿で紹介する事例は,こういった状況をふまえ「住んでいる1人ひとりが主役のまちづくり」をめざし,仕掛けていった経過とその成果である。
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