特集 母性看護指導の実際
対談 母性看護の考え方—新カリキュラムにおける母性看護指導
豊島 豊子
1
,
藤田 八千代
2
1武蔵野日赤短大
2神奈川県立衛生短大
pp.22-32
発行日 1970年7月25日
Published Date 1970/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908954
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新カリと旧カリのちがい
新カリの強調点
藤田 母性看護を看護学校でこんど新カリとしてやるときに,一番考えさせられたのは,一般的な看護ということではなくて,たまたま,私衛生短大におります関係上,学生が,ほとんどの対象が看護高校の卒業生であるということで,それを初めて受け持つときに,さて,母性看護をどのようにやっていったらいいか,実は本当に困ったわけです。
そこで,こうである,という基本線がどこからか示されるということでもなかったし,あくまで自分の,今までの一般進学コースにおけるところの,いわゆる産婦人科看護というところでやってきたものを,そのままやったのではまた意味がないでしょうし,それからこんどは,いわゆる一般の,看護高校じゃない3年制を卒業してきたところの,看護学校で教える産婦人科看護というものと全く同じでよいか,私はまたそれも考えさせられちゃったわけです。しかも,文部省系統の,いわゆる大学教育ということになりますと,その内容をいかに,どうしたらいいかひじょうに迷ったし,困ったんです。
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