声
母性保健指導の展開の基礎的な考え方
服部 好子
1
1群馬県立福祉大学校保健婦学科
pp.84-85
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205217
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医療の供給の現状をみると,3時間待ちの3分診療といわれるのが通例であるが,これは母性保健の立場からみても同じことが指摘される。妊産褥婦の要求は何か。私たちに何を求めているのだろうか。看護者はいま,何をしなければならないのか。そのばく然とした要求を把握する方法にいらだたしさを感ずる毎日であった。
対象の要求を把握し,問題を発見する段階において妊婦とのラポールをもつということは非常にたいせつなことであるが,働きかける側の時間的制約や,病室内の集団的環境などの物理的要因から面接の場面が作りにくいのと,初期の面接のポイントがつかみにくいことから,妊婦のもつ問題が明確にされない。それが問題の解決を妨げている原因であると思う。
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