特集 新カリキュラムと母性看護臨床指導要項案
厚生省幹部助産婦講習会共同研究
新カリキュラムにおける母性看護学の考え方
勝島 喜美
1
,
松谷 芳子
2
,
杉林 鏡子
3
,
手柴 博子
4
,
伊藤 セツ子
5
,
柴田 迪子
6
,
照井 あさ子
7
,
永井 浩子
8
1国立公衆衛生院
2東北大学病院
3関東労災病院
4国立福岡中央病院
5東大助産婦学校
6社会保険中央総合病院
7国立名古屋病院
8国立鹿児島病院
pp.2-5
発行日 1968年3月1日
Published Date 1968/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203529
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I.はじめに
われわれは新カリキュラムのなかにおける母性看護学のありかたについて研究した.まず新カリキュラムそのものを昭和39年頃より現在までに公表されている資料をもとにして研究し,その趣旨と教育課程の把握につとめ次いでこのような教育課程のなかにおける母性看護学のありかたについて研究した.
はじめに看護とは,すなわち看護の概念はあらゆる状態にある個人と集団を対象とし,かつ"全人間"として捉えようとするもの,すなわち身体的心理学的社会学的な立場からも総合的に把握し,健康のあらゆるレベルに対して看護の責任を果していこうとするものである.
この理念にもとづいてその教育制度ならびにその教育は改善されるべきであり,今日の時点では看護学の体系化と一般教養の向上を目標としている.
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