Guide for Teachers 学生に患者を受け持たせる場合の指導
慢性糸球体腎炎ネフローゼ期の患者の看護
吉田 時子
1
,
須郷 アエ
1
1弘前大学医学部付属看護学校
pp.21-26
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908803
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患者中心の看護と実習
患者中心看護は,個々の患者のニード(肉体的・精神的・社会的などを)よく知り,さらにそれらを総合し,各患者のニードに適応した看護計画を立てて行なうことによってのみ実現しうるものであると考える。それゆえ,看護学生の臨床実習では,このような看護の概念と重要性を把握し,かつ基礎的知識・技術・態度を学習させるためには,受持患者割当方式によって,学生の必要度に応じた患者を受け持たせて指導することが最も効果的であると考えるものである。学生が初めて臨床実習に出る前に,臨床側,学校側ともに十分な準備をし,また学生に対しても講義,具体例の説明などによって理解力を強め,加えて十分なオリエンテーションによる学生自身の不安除去と,患者への積極的アプローチへ援助を与えることが大切である。
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