小特集 看護教育評価
臨床実習における教育評価の実態—成人看護学を中心とした全国調査
渋谷 美春
1
,
松本 順子
1
,
吉川 初江
1
,
古庄 冨美子
1
,
五十嵐 倫子
1
,
大石 純代
1
,
大原 留美
1
,
出口 禎子
1
,
向山 弘美
1
,
山根 優子
1
,
山本 真実
1
,
岩村 貴美
2
,
高橋 るり子
3
1北里看護専門学校
2北里大学病院
3北里大学看護学部
pp.527-536
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908546
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はじめに
教育評価は,成果だけを点検する“結果主義の評価”から,成果をもたらした過程に注目する“プロセス評価”へと変化してきており,教育方法の1つとして取り入れられてきている.さらに評価は,看護実践行動の明確化,教育における最終達成目標の設定などと関連して,車の両輪のように進めなければならないと著者らは考える.
現在,看護における教育評価は教師や臨床指導者の間で関心が高まっている.臨床実習は,複雑な要素が絡み合うため,学習や評価に困難を伴う.また,実践においては,知識・技術・態度を統合する力,対象に合わせる応用能力が要求される.このような状況にあって,著者らは日頃,実習評価の困難性を痛感している.しかし,全国の実習評価の実態に関する資料がないため,今回,臨床実習評価で,成人系実習に焦点をあて実態調査を行なった.
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