調査研究
新入生の適応困難とその対策
藤明 朱美
1
1国立病院医療センター附属看護学校
pp.228-238
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908502
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私は精神科の臨床で19年間看護婦として仕事をしたのち,看護基礎教育に携わるようになって6年になる.この間に3年課程の各学年担任を経験するなかで,1年生を3回担任した.
看護学校に入学してくる学生たちは,‘看護は女性の職業としてやりがいがあると思った’‘幸い健康な身体に恵まれているので病む人のために役立ちたい’‘病院でお世話になった看護婦さんに憧れた’など,入学志願の動機を語る.だが間もなく,退学希望をもって相談にくる学生が現われ,無断欠席や強い心身不調をしめす学生もでる.しかも,このような適応困難をしめす学生が多発する時期があるようである.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.