教育研究
母性看護学実習の手引書—沐浴の基礎編
末原 紀美代
1,7
,
森 圭子
1,7
,
柏戸 弘子
2,7
,
辻本 裕子
3,7
,
高橋 悦子
4,7
,
増 洋
5,7
,
芹生 順一
6,7
1大阪府立看護短期大学
2豊中看護専門学校
3大阪労災看護専門学校
4河崎会看護専門学校
5大阪大学医学部附属助産婦学校
6医用工学研究所
7Neo-nursing研究会
pp.220-227
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908501
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護教育において技術の教授は重要であり,学生に専門職として必要な技術を習得させることは,教師にとって大きな教育目標となっている.学生は広範囲の専門知識を土台にして技術の展開を学んでいるが,その方法として大部分が学内演習(実習)や病院実習等における患者への直接ケアを通して習得している.このように実習を通して技術を体得する過程において,学生・教師ともに必要不可欠なものがマニュアルである.これまでのマニュアルの多くは資格修得者に対する解説書的な要素が強く,マニュアル通りの実施は学習途上の学生にとってしばしば困難であり,しかも学生自身が1つの行動を意図的に理解した上で実施したのか,偶発的に実施したのかを明確にできないという欠点を持ち合わせていた.
そこで新しいマニュアルを作成するにあたって,学生にとっては予習・実施・復習に役立ち,技術を系統的にとらえることができ,かつマニュアル通り実施することで患者へのより充実した安全が保証できるといった利点,一方教師にとっては技術の構成要素を基準にした授業展開とより詳細な評価が可能となる利点を加味した.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.