教育実践報告
看護技術教育にあたって—新入生への動機づけの試み
青木 恵美子
1
1国立療養所神奈川病院付属看護学校
pp.889-893
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908609
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はじめに
「教授=学習活動にあたって忘れてならないことは,いかにして学習者にモチベーションをするかということである」1)と河端は看護教育方法学の中で述べている.いかにして学生に学習意欲を与えるかということは,私たち教師にとっての永遠の課題であり,教育の原点であろう.
今年も本校では42名の新入生を迎えた.看護に漠然とした憧れと期待を抱いて入学して来る彼女たちを,本来の看護の道へと指導していくのが私たちの役割である.その役割の中で私は看護技術を分担している.最初に教えるのは環境の単元である.白紙の状態の彼女たちに,看護をどう印象づけるかで,その後の学習への姿勢が決まってしまうとさえ思う.
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