私論
国際学術交流について思うこと
宮﨑 正志
1
1大分大学整形外科診療教授
pp.336-336
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_336
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新型コロナウイルス感染症も一段落つき,以前のface-to-faceの交流が増えてきている.3年間ほど国内学会もウェブで発表していたが,そろそろ大丈夫そうだということでオーストラリアのメルボルンで開催されたSpineweekに参加して演題を発表してきた.地方都市に住んでいると日頃英語を使わないので,かなりスピーキング能力がさびついていたが,何とか海外の先生方と国際交流をしてきた.今回痛感したのは,円安のせいで海外の物価が非常に高騰しているという現実である.特に和食などは小さな弁当でもかなりの額になっているので,日本に帰国するまで我慢した方がよさそうと感じたほどである.これでは,今の時期に海外留学することは金銭面でもかなりキツイと想像できる.そもそも国内の研究のレベルが上がっている現在,海外留学をすることにどのような意義やメリットが存在するのであろうか.
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