特集 もう一度初心にかえってPOS—第9回POS研究会報告
導入講演 ‘POSとの出会いと問題点’
看護過程とPOS
岩井 郁子
1
1聖路加看護大学
pp.717-720
発行日 1987年11月30日
Published Date 1987/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908446
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POSと出会い,実践してからはや14年になる.初期の頃はいかに書くかにとらわれ,戸惑いを感じながら実施していた.やがてPOSと看護過程の共通点を明らかにし,看護の立場から患者・家族の問題を中心に看護を考え,実践する手段・方法として主体性をもってPOSに取り組むようになった.患者・家族の問題に取り組み,看護婦としての思考過程や実践のプロセスを記録するなかで常に考えさせられたことは‘看護とは何か’看護の目的そして看護婦の役割,主体性であった.POSへの取り組みはまさに看護を考えることであり,喜びや難しさを感じながらPOSはいろんな意味において私自身をも成長させてくれたものの一つである.
看護の立場から看護婦としての主体性をもっていかにPOSに取り組むかPOSの意義そして現在の問題について述べたい.
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