特集 もう一度初心にかえってPOS—第9回POS研究会報告
導入講演 ‘POSとの出会いと問題点’
教育病院とPOS
本郷 道夫
1
1東北大学医学部第三内科
pp.721-724
発行日 1987年11月30日
Published Date 1987/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908447
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POSによる病歴記録がこれまでの記述方式の病歴に比べ,医療の質的向上を目指すものであり,教育的であるという漠然とした観念がある.これは,別の見方をすると,教育病院(その定義は曖昧であるが,医師・看護婦の教育・養成をするところと考えれば,一般的には大学病院と考えてよいと思う)では,POSはすでに当然のこととして普及しているものと考えられているかもしれない.しかし,筆者のいる東北大学医学部附属病院では,病院全体としてのPOSへの取り組みはまだ行われておらず,各科ごとにみてもPOSへの取り組みはごく一部の層で行われているに過ぎない.従って,本稿では,教育病院におけるPOSの特徴についてではなく,東北大学におけるPOSに対する考え方をアンケート方式で調査し,普及に対する問題点を明らかにしていきたい.
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