教育技法研究 基礎看護技術教育の検討・8
共育キャンプによる学習—生活の原点を学ぶ
持永 静代
1
,
高木 タカ子
2
1千葉県立衛生短期大学
2佼成病院
pp.172-177
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908360
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共育キャンプによる指導
生活行為への援助技術を指導するのがむずかしいのは,生活基礎体験の乏しさや,身体運動機能の低下が起因すると考え,いろいろな指導を試みている.今回は,看護者としての基礎的な資質を育成することを目的として体験学習‘共育キャンプ’による指導について述べる.
看護の独自な機能は,日常生活行為への援助である.キャンプ生活は,日常生活行為の原点であるので,この体験を通して看護の原点を学ぶことができると考えている.自然環境および人間(社会)関係のかかわりの中で,集団および個人として日常生活行為の体験をすることを共育キャンプの学習目的とする.昭和60年度に行われた‘高木タカ子共育キャンプ’に参加した393名の意識調査(無記名)の結果をもとに,指導方法について考えてみた.
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