特集 看護継続教育
看護の継続教育の課題—日本の現状からみて
伊藤 暁子
1
1厚生省看護研修研究センター
pp.469-473
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908128
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
パリで開催された成人教育推進国際会議(1965年)において,フランスのポール・ラングランが生涯教育の理念を提唱して以来,生涯にわたる継続教育の必要性が次第に認識されるようになった1).単に学校を卒業した人に対する補充的な意味ではなく,広い領域にわたる学習をしたいという要望が高まった背景には,急激な社会の変動,平均寿命の延長,余暇時間の増加,価値観の変化などがあって,人々の価値が多様化したためといわれている.
看護界でも,学校教育にとどまらす,看護学校卒業後も,なんらかの形で学習したいという要望が強く,職業人に必要な内容を中心に,生き甲斐のため,社会の進歩に遅れないため,老後の生活を豊かにするため,職業や家庭に必要な知識・技術を身につけるためなど,その目的も内容も多様化してきている.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.