印象記
南米の病院を訪ねて I
西川 武二
1
,
清水 宏
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
pp.367-369
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203445
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1985年8月西川と清水は,慶応義塾大学医学部国際医学研究会の第8次南米派遣団の団長および副団長として,3名の医学部学生と共に南米諸国を訪問する機会を得た.南米には,ブラジル天疱瘡(fogo selvagem),南アメリカ分芽菌症,リーシュマニア症など,日本ではみられない興味深い疾患が知られている.そこで今回,南米での見聞録を2回に分けて書かせていただくことにした.日程の詳細は表および図1の通りである.滞在期間はおよそ3週間であったが,学生団員は7週間の長期に亘り南米に滞在し,アマゾン奥地にまで活動範囲を伸ばした.今回,誌面の都合上,活動のすべてを書くことはできないため,数多くの興味深い皮膚疾患を見たり学術交流を行い得た数都市での活動を中心に紹介させていただく,前半のブエノスアイレス(アルゼンチン)およびボツカツ(ブラジル)を清水が,後半のサンパウロ,リオデジャネイロ(ブラジル),ボリビアの日系人移住地は西川が担当した.
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