特集 臨床実習・学内実習
保健所実習の学習効果についての一考察
越川 良江
1
,
殖栗 千代子
1
,
倉山 富久子
1
,
吉田 千文
1
1千葉大学医学部付属看護学校
pp.454-459
発行日 1983年8月25日
Published Date 1983/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907849
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はじめに
本校では,3年次前期の5月から6月にかけて保健所実習を行っている.これは,2年次後期から開始する臨床実習を一時中断したような形で行い,保健所実習が終了してから再び臨床実習が入るように計画しているが,この保健所実習を体験することによって学生の学習意欲,特に臨床実習に対する取り組みが大きく変化してくるのを例年感じている.
保健所実習は,指定規則では60時間とされているが,県下の看護学校の数の増加に伴い,保健所側の受け入れ態勢の都合上,わずか4日ないし5日程度とされているのが実情である.しかし,この短い実習期間であるにもかかわらず,学生は多くのことを学び,特に以後の学習の動機づけとなる意義は大きいようである.そこで,今年度の学習計画に従い実習を行った結果を振り返り,次年度の参考にすべく,いささかの考察を試みたので報告する.
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