原著
保健所における乳児指導の考察
山下 章
1,2
,
池田 絹子
1,2
,
樋代 匡平
1,2
1渋谷保健所
2四谷保健所
pp.161-164
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201944
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保健所で行つている数多い公衆衛生事業の中で母子衛生指導は最も重要なものであるに拘らず全般的に比較的活溌でないのはどうした訳であろうか,色々の理由はあろう。しかし何と云つても根拠になる法令の稀薄であることが第一の原因であろう。そのために予算も少い人手も足りない。従つて重要とは知りつつも,つい後廻しになると云うことではなかろうか。
私共はこうした逆境の中にあつても強く方針を打ち立てて皆で協力してやればどの位まで出来るものかやつてみようと考え昭和31年11月から先ず乳児指導に重点をおいて始めた。勿論四谷保健所管内が人口54,000人,面積3平方粁と云う恵まれた環境にあることが,私達にやれば出来ると云う自信を与えていたことは否めない。
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