研究
助産婦教育における保健所実習の意義—保健所実習の学習成果
久米 美代子
1
,
常盤 洋子
1
1帝京平成短期大学専攻科助産学専攻
pp.482-486
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900945
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はじめに
助産婦とは,「独自の判断で助産過程を展開し,さらに広く母子および家族の健康と福祉を促進することを目的とし,健康生活上の援助を行う専門職である」1)とされているなら,助産の対象は地域で生活している人々であり,妊娠,出産,産褥における援助から,退院後の日常生活面までの指導,援助の連続を意味し,さらに,それを機会に長いライフサイクルをよりよく過ごせるような関わりができるようにしなければならないと考える。そのためには,施設内・外,保健婦,助産婦,看護婦らが,おのおのの役割を通して協力しながら目標を達成させていく必要がある。また,それぞれの看護職が担わなければならない役割を明確に認識していることが大切である。
筆者は,今までに「妊娠,出産,育児を通して,よりよいライフサイクルが送れるような助産婦の関わり」2-4)について報告してきたが,ここでは,保健所実習を通して,さらに助産のあり方を追求する学習指導を試みたのでその成果を報告する。
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